院内設備

1. 光線治療(紫外線:ナローバンドUVB)

光線治療
光線治療

a. 全身型紫外線治療器:ダブリン(キャンデラ社)

太陽から地上に届いている光は、赤外線・可視光線・紫外線があります。紫外線を浴びると、日焼けやシミ・シワを作ったり、DNAを損傷させ皮膚癌を引き起こすなど、マイナスな点が注目をされていますが、波長を限定して、(311±2nm)うまく利用すると皮膚疾患の治療につかうことができます。適応疾患として尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、また皮膚の悪性腫瘍である菌状息肉腫や、慢性苔癬状粃糠疹などがあります。当院ではナローバンドUVB照射機器を用いて主に尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性痒疹などの治療に役立てています。当院の機器は三面鏡型紫外線治療器ダブリン7シリーズ(キャンデラ社)で、ナローバンドUVBランフ10本を搭載しており、立ったまま半身ずつ治療を受けられます。また扇状にひらくことで均ーかつ短時間に紫外線を当てることができます。従来おこなっていたPUVA療法のように、オクソラレン軟膏(光線治療の効果を助ける薬)を塗ってから紫外線を当てる煩雑さはなく治療後に日光に注意する必要もありません。光線治療は症状をみながらしばらく治療を続けていく必要があります。

b. ターゲット型紫外線治療器:Exsysエクシス308(ジェイメック社)

紫外線治療器のなかでもコンパクトなサイズのターゲット型エキシマライト(308nm)です。この機器は尋常性乾癬、尋常性白斑、円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、痒疹、掌蹠膿疱症などの患者様に保険適応のある治療機器です。全身型ではあてられない頭部や手足裏、また一部に症状がある場合はその場所のみにあてられますので、照射範囲も狭くてすみます。また、照射時間も短く患者にも負担の少ない治療です。全身とターゲット型をつかいわけることでより治療の選択の幅がひろがり効率的かつ効果的な治療機器です。ぜひ医師とご相談ください。

更に詳しく

紫外線は皮膚にどのような作用をおこすのでしょうか。紫外線を皮膚の表面に照射すると、免疫細胞を減少・不活性化させて、免疫力を落とすという作用がわかっています。自己免疫疾患に罹患した皮膚は免疫細胞が過剰に働いている。そのため、紫外線を照射して、活動を沈静化させるという治療です。 すこし専門的になりますが、病因となっている免疫細胞(リンパ球:T細胞)を直接細胞死(Apoptosis)へ誘導することと、この病因となっているT細胞を抑制するための制御性T細胞(T-reg)の誘導がおこります。制御性T細胞とはCD4陽性CD25陽性Foxp3陽性の細胞のことで、T細胞とサブセットで免疫抑制的に働き、自己免疫性疾患の進展を抑制することが知られています。この直接的なApoptosisとT-regの誘導という2つの作用点で紫外線の免疫抑制作用として働き、過剰反応を起こしている病変部を沈静化させるのです。